好きを突き詰めることが社会貢献
人のためにとか、社会貢献をしたい、とかいう人がほんと増えていますよね。
日本生産性本部が毎年新入社員に対して実施している「新入社員『働くことの意識』調査」では、新入社員に対して働く目的を尋ねているが、2000年までは一貫して5%程度しかなかった「社会のために役に立ちたい」という項目の回答率が2000年を境に急増、2012年には15%まで上昇している。
社会貢献志向の人が増えているのとは良いことだと思います。
でもこういう人って自分が満たされていないのに社会に貢献しようとしがちです。
自己犠牲してしまっているようにも見えます。
以前僕もこのような感じでした。
生まれてきたのだから、社会貢献しなくてはと思っていました。
謎の責任感を背負って生きていました。
これって、なんかおかしい気がしていて。
自分が楽しいことをやり続け、それを突き詰めた先に人を幸せにできると思うんです。
自分が楽しんでなきゃ、相手も楽しませられないのだと思います。
なのに、なぜか謎の使命感を背負い歯を食いしばり「社会貢献だ!」なんて言って働いているのでしょうか。
そんな必死な顔で慈善活動なんかやられてもいい方悪いですが、なんか悪影響しかないような気がします。
まずは、自分が楽しそうになったほうがいいのでは?なんて突っ込みたくなります。
「『なんでお金にそんなに興味があるんだ、もっと社会貢献することが重要じゃないか』と儲かっている人を揶揄するぐらいなら、あんたも五〇〇万円稼いで満足しているのではなく、一億円稼いで、九五〇〇万円寄付しろ」
と。
まず稼げ。
稼いでから、その金で、正義感を持って、徹底的に社会貢献せよ。引用:非常識な成功法則
ほんと、この意見に賛成ですね。
まず自分のために生きて、そのあと余裕がでてきたら、社会貢献に目を向ければいいのです。
焦ってしまい、自分よりも相手のためになろうとして我慢ばっかしてしまうんです。
これは短期的にはやり過ごせるかもしれないけど、長い目で見たら爆発するのはほぼ確実で。
せっかく社会貢献したいっていう思いがあるなら、自分を満たしてからやったほうが絶対に良いことができるのに・・・・
こういう人は、人を楽しませるとはどういうことかを再認識する必要があるのかと思います。
私の考えだと、
人を楽しませる状態とは、
・自分が楽しいことをしている。
・そして、楽しいことで相手を楽しませることができている。
この2つが揃ってないと本当の意味では人を楽しませることはできないと思います。
自分が楽しいことをしてる時って、自然にウキウキしてきますよね。
めっちゃ楽しいな!みたいな感じで。
こうなると、比較的笑顔になることが多くなると思います。
この笑顔が実は良い効果をもたらすのです。
笑顔はストレスに対抗する神経ペプチドの分泌を促し、心身をリラックスさせることが分かっている。ストレスと笑顔の関係を調査している科学者が、ある実験を試みた。被験者たちの口に箸を入れ、自然な笑顔、無理につくった笑顔、無表情の三つのグループに分け、彼らにストレスを伴う様々な活動を行わせた。その結果、予想通り、自然な笑顔のグループが一番リラックスして活動を行っていたが、無理につくった笑顔のグループもストレスからの回復が早く、心拍数も低いという結果がでた。
楽しいこと、笑顔になることをやっていれば、自然と周りにいる人の心も癒すことができるのです。
いつの間にかに。
もう1つ、良いことがあります。
自分の好きなことや楽しいことをやっている時って、果てしなくやり続けることができますよね。
そして、このように好きなことにのめり込んでいくと、自然と上手くなっていきます。
だって、100%ではありませんが、上達度は時間に比例するものだからです。
私は歌うのが大好きなのですが、歌うことが好きすぎて合唱団に入ったり、一人カラオケで9時間歌い続けるみたいなことを繰り返してたら、いつの間にか人並み以上に上達していました。
このように好きなことを極めていくと、
自然と人助けができるようになっているのです。
これは、水木しげるさんはまさにその一例だと思います。
水木さんは、
ゲゲゲの鬼太郎など有名な作品を作り、そこから多くの人に幸せを与えていきました。
でも別に、人を幸せしたいんだっていう思いで漫画をひたすら書き続けてきたわけでないと思います。
ただ漫画が好きで書き続けてきたら、いつの間にか人を幸せにしていたってのが本当のところだと思います。
世の常識を授けてくれる学校は大事な場所だ。しかし、学校の成績は下がるかもしれないけれども、興味を持ったり、心を動かされたりしたことは、周りからどんなにくだらないと言われても、とことん突き詰めるのは本当にいいことだ。
もちろん、人のためになるためにはと考えることも大事です。
ビジネスは人を幸せにしなければ対価はもらえないのですから。
自分の好きなことと人が幸せになることをマッチさせる努力も必要なことは事実です。
しかし、人を幸せにする源泉は、自分が楽しいなって思うことをやることなのです。
突き詰めた先にこそ、人を幸せにできるのです。
ですので、社会貢献をしたいならまずは自分のためになることをやりましょう。
いち早く自分を満たしきってから、社会貢献をしましょう。
順番を間違えると、辛いです・・・・